第10話はドラマ本編を先に観てもらいたい一本。
今回もいつものように自分の感想を下記に残していますが、どうか今回だけはドラマを観た後で読んで下さい。
今週、まだコンフィもコメンタリもチェックしていません。
いろいろ雑誌やら本やら届いてベッドの横に山積みになってます。
いろいろ溜まっていくものを見つめながら、「時間やお金も比例して溜まっていけば言うことないのに」なんてくだらないことを考えている今日この頃です(笑)
※以下ネタバレ注意
Doctor Who / S4.E10 Midnight
昨日、このレビューを書くためにもう一度観直したんですが、展開が分かっているにも関わらず、息苦しい緊迫感は全く薄れていませんでした。
う〜ん面白かったなぁ。
怖さ、斬新性、ストーリー性、キャラクタライゼイション、演技、演出、全てにおいて大満足。4thシリーズの中では最高点をあげたいくらい。
そもそも今回はDWとしてはすごく新鮮でした。
今まで単純に悪い敵を倒すとかクリーチャーの侵略から地球を守るとか、反戦メッセージのこもったエピソードが続いていたのよね。もちろん家族愛とかドクターの孤独を描いているエピソードもあったけど、今回は何がテーマって人間そのもの。醜いまでに人間の心の動きをさらけ出していて、その上、その描写にリアリティがある点が個人的に入りやすかったのかなと。
それにスリリングという点では今シリーズの中では今回が一番インパクトが強かったです。
やっぱり心理的な恐怖を描く作品は面白いですね〜。
まさにヒッチっぽい心理サスペンス!(←ヒッチコック大好き人間)
あと、先日ちょこっと書いたけど今回99%は狭いシャトルの中で展開している上に、CGもほとんどなし、変声機すら不使用。
そういう意味では純粋にプロットと演技、演出で勝負に出ている1本なんだけど、まさに脚本の勝利、役者の勝利、ディレクタの勝利。
前後編ものにしても十分通用するくらいの濃密な見応えのある作品だったと思います。
脚本はもちろんRussell。ディレクタはAlice Troughton。DWでは「The Doctor's Daughter」に続いて2本目になります。
さて冒頭。
プール付きのスパでくつろいでいるドナの元にドクターから電話が。
いつも妙に波長が合う2人だけど、流石にヴァカンスの趣味は合わなかったようで、どうやら今回の2人は別行動を取っている模様。
サファイアの滝に一緒に行きたくて、絶景を並べて説得しようとするドクターに対して、4時間もかけてそんなものを見に行くなんて真っ平なドナは「それ女の子全員に言ってるでしょ」なんて皮肉でのらりくらり。
ああ言えばこう言う、こう言えばああ返す。
流石のドクターもドナを説得するのは至難の業?(笑)
結局説得は諦め、ディナーで合流することにして一人で見に行くことに。
というわけで、ドナはほとんどお休みのエピソードです。
そして、ドクターが乗り込むのがダイヤモンドでできた惑星“ミッドナイト”を通過する有人シャトル、クルセイダー。危険なことなんて起こるわけないだろう!?――・・・って起こっちゃうのよね、これが(苦笑)。
ちなみにシャトル内部に舞台が映った時には、セットのあまりの殺風景さ(というかあまりのチープさ)に一瞬心配したんですが、そこはAlice女史。この後このチープさが全然気にならないくらい、緊張感溢れるドラマティックな演出で魅せてくれます。
しかし車や船もそうだけど、ドクターが飛行機みたいな公共の乗り物にちょこんと座ってシートベルトを締めて、ちゃっかりアメニティももらっちゃってっていう、こういう光景になぜかいつも妙なくすぐったさを感じる私です。
いつもターディスで好きなように移動しているドクターがこういうことやると、なんか似合わなくて微笑ましいのよね。
しかも落ち着きなくわくわくキョロキョロ目を輝かせてるところが可愛い(笑)。
ドクター「ああ、待ちきれないよ!アロンジィ!」
客室乗務員「失礼!?」
ドクター「あ〜、フランス語。レッツゴーってこと」
今回、今までに登場した御馴染みの名フレーズ(モルトベーネとかバナナとか)がオンパレードで出てくる点も嬉しいところ。でもただRussellが遊びで出しているんだろうと思っていたら、これが意外にもラストで活きてくるから粋なのよね。
それにしてもこんな柔軟性のない客室乗務員はいやだなぁ(苦笑)。
なんてトゲトゲしい「失礼!?」。マニュアル通りやらないと気がすまないのか、まるで通常業務以外のことで私を煩わせないでとでも言わんばかり。
この後の展開でも、自分の言うことを聞いてくれない乗客にただ声を張り上げるだけで説得力や先導力の欠片もないし。
でもこれがラストでガラリと印象が変わったりして。
これぞ最初印象が悪かったキャラクタが後に良くなると、反動で普通以上に好感が持ててしまうマジック(なんだそりゃ/笑)
さあ、シャトルは教授らしき人物や家族連れ・・・とどこにでもいそうな普通の乗客たちを乗せていざ出発。
一部Russellらしい意図的な設定の乗客も含めていざ出発(笑)。
このシャトルの注意事項は2つ。目的地に着くまでの間、外の景色を見ることはできない。理由は有害な太陽光線。そしてドアを絶対に開けないこと。空気が無いということで、開ければどうなるかはまあ説明するまでもなく。
(説明を聞く時にはもちろんメガネ装着っ)
その代わりもちろん4時間の旅路も退屈しないようにエンターテインメント設備はバッチリ完備!うんうん、飛行機のアメニティーとかエンターテインメントとか機内食って重要よね。
でも36チャンネルもあるTVも3Dゲームも、ドクターにしてみれば邪魔なだけ。
というわけで、クリスマススペシャルの時のように、またソニックでイタズラするあたりがお茶目(笑)。
ビデオなんかで時間を潰すより、乗客同士でおしゃべりをした方が有意義だっていう考え方がドクターらしくて好きだわ〜。
しかもおしゃべり好きなドクターが完全に聞く側に回ってるのよね。
どこにでもいそうなおばさんのどうでもいいような世間話に始まって、教授に連れてきてもらったというただの一生徒の話にも耳を傾けたり、あと一人旅をしている女性(ソング)と会話を交わしたり。特に何か知識を求めて話を聞いているわけでもなく、ただ人間のおしゃべりに身を乗り出して聞き入ってるっていうここにドクターの人間好きな性格が現れていて微笑ましかったり。
(↑この座り方!子供っぽさがラヴリー)
しかもこの辺は特に重要なシークエンスっていうわけじゃないんだけど、テンポよく流れていくので弛みを感じるほどでもなく。短時間で無駄なく登場人物の簡単な紹介をしています。
登場人物だけじゃなく、ストーリーの流れをスムースにする潤滑油的なシークエンスにもなっていたり。
ここでのドクターがスカイに話しかけている何気ない一場面が後のシークエンスで疑いを招いたり、その前の「14回乗った」「僕は初めて!」とかいう会話がこの後シャトルが急停車するシークエンスでさり気なく生きていたり。
このミッドナイトには生物は一切生息していない(できない)という説も、教授が研究論文という自然な形で上手〜く紹介しています。
ところが、何の前触れもなくシャトルが急停止したことで和やかなムードが一転。
何度も乗った経験がある乗客が「このクルセイダーは絶対に途中で止まったりしない!」と主張したことから、不安が広がり騒動に・・・
ドクターは状況確認のため、サイキックペーパーを利用してコックピットに侵入。サイキックペーパーってホント便利よね。それにしてもドクター、いつものことだけど自分を「I'm very clever」って!(笑)。今回はドナがいないせいか、ま〜たいつもの自信過剰な発言が多い多い。でもまあドクターはそのくらいが好きなんだけど(笑)。
操縦士の話によれば、どうやらシステムは全て正常に作動している模様。なのになぜか突然止まって動かなくなったのだという。
となれば、当然気になるのは外の様子。好奇心旺盛なドクターがまたとないチャンスを逃そうはずもなく・・・「このガラスなら数分だけなら大丈夫のはずだ」と操縦士を誘惑(笑)。シールドを上げさせ、誰も見たことのない船外の光景確かめることに。
強力な太陽光線が降り注ぐ中、一面に広がる眩いばかりのダイヤモンドでできた大地に思わず感嘆のため息をつく3人。
ところがその矢先、視界の端に何か動く影のようなものが――!?
そして。
“何か得体の知れない黒い影が、「こちらに向かって」走ってくるのが見えた。”
その言葉を証明するかのように、ドクターが席に戻って間もなく、外から壁を叩く音が――・・・!!
もうこの息苦しい緊張感が気持ちいい!!嫌ァ〜な空気だわぁ。
外の様子も見えなければ逃げる場所もない。外部は生物は存在できない死の世界。じゃあ壁を叩いているのは一体何!?
(不審な音にはもちろん聴診器装着)
そして――!!!
(怖っ;)
一瞬、振り返ったらスカイの顔が恐ろしいクリーチャーのような形相になってるんじゃないかと想像した私(苦笑)。でもそんな陳腐なやり方じゃなくて、人間の心理を利用して恐怖を演出しているところが上手い。
いやもちろん十分見た目も怖いんだけど。照明と演技だけで十分すぎるほど怖い;
でもそもそもスカイはこの後もずっと危害を加えてくるわけでもなければ、シャトルの片隅でじっと座って乗客の言葉をリピートしているだけ。
なのに、分からないっていうだけで恐怖心がどんどん大きくなるっていうのが面白い。ここまで怖くできるっていうのが凄い。
とりあえずこの辺りからラストまでは余程集中して見入っていたのか、本当に時間が経つのが早くて早くて。あっという間でした。
いやしかし全員の台詞を見事に鸚鵡返ししてる点には思わず拍手。それどころかこの後さらに高度なことに、完全シンクロさせていくのよね。これは本当にお見事としか言いようがないわ。一体何テイクくらい撮ったんだろう・・・。
特にここのドクターの「1.7724・・・」っていう長〜い数字の羅列には、ドクターでなくても思わず「Wow!!」。2人とも凄い!ドクターはΠ(パイ)の平方根って言ってるけど、こんな役者泣かせな台詞をねじ込むところがRussellらしいわ〜。
それに私、2ndシリーズのサタンピット編が結構スリリングで好きなんですが、漠然とした不安感とか、閉塞感とかプレッシャーとか、この辺の条件は共通してるんですよね〜。
大きく異なるのは今回のドクターは走れないという点。いつもなら皆を先導して打開策を見つけるために動き回るドクターが、今回はただ他の乗客と一緒にレスキュー隊を待つことしかできない。
しかも2rdシリーズの「Fear Her」と同じようにリーダーシップを取って騒ぎ立てる大人たちを一喝して黙らせたり、皆を落ち着かせようとはしているんだけど、結局どれも一時的なものに終わってしまっている点に注目。
とうことで、すごく無力なのよね。そこがまた緊張感があって面白かったり。
話を戻して戻して。
故障したのでは、空気がなくなるのでは、そんな不安が次から次へと噴き出していたところに得体の知れないとどめの恐怖。さらに操縦室が忽然と消え去り、スカイの様子もおかしくなった。心理的にどんどん追い詰められた乗客はもはや完全なパニック状態。
果たしてスカイはどうなってしまったのか。シャトルの外にいた何かがとりついたのか。何のために鸚鵡返しするのか。人間の言葉を学習しているのか。
言葉を繰り返すのが第一段階だとしたら、次は何が待ち受けているのか。
もはや逃げたくても自分たちでシャトルを動かすことは不可能。外に出ることも不可能。逃げ場も無い狭い空間。目の前にいる得体の知れない恐怖。
唯一の頼みは操縦士が出した遭難信号。でもレスキュー隊が到着するのは早く見積もっても1時間後。
乗客の運命は――!?
張り詰めた空気の中、とりあえず乗客を落ち着かせたドクターは、手当たり次第に単語を並べてスカイの反応を確認することに。
・・・って何でローストビーフ!?(笑)。
そして極めつけにこれ。
「ドクター、あんたって凄くハンサムだね。ああその通り!どうも!」
・・・ってサラリとコラ。どこまで自惚れてるの!!
それ、言わせたかったの?言ってみたかったの?(笑)
こういうシークエンスでわざといい意味でミスマッチな空気を持ってくるところもドクターらしいというかRussellらしいというか。
破裂寸前の風船にいつ穴が開くかハラハラしていたら、いきなり口のところから空気がプスーッと漏れたっていうそんな感じ(笑)。
視聴者が予測しないところで雰囲気を変えて、単調な調子にならないよう刺激してくるのよね。
それにここは今シリーズで降板するRussellのサービスなのか、かなり遊んでます。バナナは久しぶりに聞いたわ(笑)。今シリーズ何度も出てきているメデューサ・カスケイドも登場。ローズもマーサもドナも出てきてちょっぴりニヤリ。
でもドクターの余裕にも素直に笑えないくらい、明らかに異様で不気味な空気。
それにドクター自身も余裕を見せていられるのはここまで。
とにかく目の前の恐怖から一刻も早く解放されたい乗客たち。彼らのフラストレーションが頂点に達し、1人が何が何でも彼女を外に放り出すと言いはじめたり、死刑にするかどうかを多数決で決め始め・・・。
そしてあろうことか、それを鎮めようとしていたドクターにそのフラストレーションの矛先が向けられることに。
どこから来たのかわからないドクターを怪しみ始める乗客たち。ひとたび疑心が持ち上がれば最後、全く関係の無いことまで怪しく思えてくるのが人間の心理。
ドナと交わしていた電話すら怪しまれ、シャトルが急停車する前にスカイと話していた点も怪しまれ。厄介なことにソニックを使ってパネルを開けた行動も不審がられ・・・。
いや、確かに身の上も不確かだし名前も「ジョン・スミス」じゃあ信じろって言う方が難しいとは思うけど。こんな時くらいせめてもうちょっと気の利いた嘘をつきなさい;(※「ジョン・スミス」は日本で言えば「山田太郎」みたいな名前/苦笑)。
しかも「Because I'm clever!!」で済ませられて納得しろっていう方が無理;(苦笑)
ここもこのストーリーの面白いところ。
今回ドクターにとって厄介なのは、相手がクリーチャーだけではないという点。
さらにはつい数分前まで一緒に笑いあっていた人間を、自分が生き延びるためには平気で見殺しにできるっていう人間の不確かさ、脆さ。あるいは追い詰められて初めて見えてくる人間の本性。そういう諸々の人間らしさをリアルに描いているところが面白い。
そしていよいよ華僑。
あ〜もうここは本当に文句なしのシークエンス!!!
鳥肌総立ちデシタ;
Davidの演技が素晴らしい。とにかく素晴らしい。本当にこの一言に尽きるかも。どんな称賛も陳腐に聞こえてしまいそうだわ・・・。
大きな動きはないんだけど、細かい震えとか目で訴えかける演技とか。意思と裏腹にスカイの言葉を繰り返そうとする自分を必死に制御しようとしているのが、動きのない表情やほんの僅かな口調の変化でしっかり伝わってくるのよね。
しかもドクターがいつも命がけで守ろうとしている人間に殺されそうになるっていうのが皮肉。
もちろんこの混沌を引き起こした根源が得体の知れない“it”なのは確かなんだけど、そもそも怪しい者は殺そうと決意したのは乗客なのよね。本当の敵はクリーチャーではなく、人間の恐怖、人間そのものだったという思いがけない展開に。
と同時に“it”そのものも、ある意味今シリーズで一番怖いクリーチャーなんじゃないかと。
視覚に訴えかける物理的な攻撃はどうしても非現実的になりがち。
銃口からレーザーが飛び出して一瞬で人間が分子レベルから消滅するとか、すごくSFチックだけどリアリティが欠如する分、どこかヴァーチャルゲームでも見ているかのような目で見てしまう私・・・(苦笑)。
それが今回は攻撃するんじゃなくて奪う敵というのがポイント。
直接的な危害は加えていないとはいえ、アイデンティティを奪うっていうアイディアが上手い。
そりゃ怖いでしょう。
しかもアイデンティティを失うことに脅威を感じるのは何も人間だけじゃないわけで。
ターディスを失っても愛する人を失っても前に進めるドクターも、唯一アイデンティティを失うことだけは最大の恐怖になりうるわけです。
さらにはダーレクやソンターランと違って弱点が分からない(というか弱点以前に正体が分からない)。イコール防ぎようがない。
そりゃ手ごわいはずだわ(苦笑)。
やってることはめちゃくちゃシンプルなのになぁ・・・
本っ当に上手いなぁ・・・。
そして・・・安堵と後悔が複雑に入り混じったラスト。
誰も彼女の名前を知らなかったという、振り返ってみて初めて気付く虚しく物悲しい事実。罪悪感。後悔。
決してハッピーエンドでもなければ、ドクターが大活躍したわけでもなく、結局スカイにとりついていた物の正体も不明なままスッキリしないラスト。
ドクターにしてみても、スカイはおろかあの客室乗務員も救えなかったわけで。
でもこのエピソードみたいに全部が全部、スッキリ解決しなくてもいいんじゃないかなと。必ずしも毎回ドクターがスーパーヒーローにならなくてもいいんじゃないかなと。私はこういうモヤモヤっとしたものが残る作品も好きだわ。
今までのエピソードは面白いんだけど何かが違うと思っていた私。
4thシリーズになってからというもの、すごくキレイにまとまりすぎてるエピソードに物足りなさを感じていたというのが本音。
何より、人類を救って惑星を救って、新しい時代の幕開けを作って神話となって・・・と、ドクターがまるで万能の神のように描かれ始めていることに正直違和感を感じていました。どんどん遠い存在になっていってたのよね。
それが今回のドクターの何と非力なこと。
そこに親近感や面白さを感じたり。
しかも嬉かったのが、完全に無力だったわけではない点。
Russellはやっぱりこのシリーズをちゃんと分かってるのよ!
動かない体でそれでも必死に抵抗しているクライマックスの描写。
万能ではないけど最後まで諦めない強さは持っているっていう、ここがドクターらしいのよ〜!!!(ハイハイ)
「モルトベーネ」「アロンジ」はドクターの強い意志が言わせたんじゃないかと思う私。あの瞬間“だけ”はドクターの目が訴えかけるように動いてるのよね。
そのドクターのメッセージに気づくのが彼女っていう点も意外で胸を打たれたり。マニュアルで頭がガチガチで「シートに戻って下さい!!」くらいしか言えなかった彼女が、土壇場で一番冷静に物事を判断するとは・・・。
こういうキャラクタの使い方がまた、Russellの上手いところ。
どこにでもいる典型的な家族、気取った教授と大人しそうな生徒、失恋した同性愛者・・・と、最初は個性がなさすぎてただのエキストラみたいな存在だったのに、終わってみれば全員記憶に残るキャラクタになっていたり。
このそれぞれのキャラクタが、最初と最後では印象がガラリと変わってくるところもすごく興味深い。
環境で態度を豹変させる者もいれば、他人の意見に流される者がいたりパニックを起こして何もできない者がいたり。
前半では状況を深く考えず他人にちょっかいを出していた者が、いざと言う時には良心と恐怖の狭間で葛藤していたり。
ストーリーはシンプルだったけど、そうやっていろんな人間を交錯させているところに面白いレイヤが生まれているんだろうなと。
ちなみに個人的に一番印象深かったのは、最初オマケのように描かれていたディーディー。第一印象はすごく地味だったのに、どんどん好印象に。発言はどれも的を得ていて賢いし。逆に彼女が際立っていく一方で、教授はどんどん小物に見えてくるのよね。
エピローグも最後の最後まで素晴らしかったです。
さ〜ら〜にこの作品の完成度を高くしているのが、ドナの鸚鵡返しを制止するドクターの「Don't」と、また深い物思いにふけるようにすっと視線を逸らすあの動きと間!
ここでいつものようにドクターが何事もなかったかのようにフリを演じていたら、このエピソードの余韻は台無しになったんじゃないかと。
どんな時も本当の感情を表に見せないドクターが、今回ばかりはシャトルから戻ってきてもまだ笑顔には戻れないっていうところに、改めて深い余韻が生まれていてすごくいい。いつになく重く真剣な口調で呟くこのラストがまた最高にいい。
う〜ん、いい作品でした。
さあ残すところ3話☆
Russellのシリーズ総仕上げです。

Midnightを見て、もはやDWのノー翻訳バージョンの感想を話せる相手がいないことに耐えられずネット検索し、こちらにたどりつきました。今すごくうれしいです。*^^*DavidさんやDWについてこんなに素敵なサイトがあったなんて、もっと早く検索すべきでした!
聞き取れないところや意味がわからないところをがんばって何回も見たりして解読につとめてますが、限度があるので、Kissaさんのレビューとても助けになりました。それにそんな私でもMidnightは強烈でした。聞き取りいまいちでも、おもしろいエピソードはおもしろいです。今までではBlinkが一番かな、と思っていました。ドクターの出番少ないですが。でも、Midnightの底冷えする怖さ&スピード感抜群のサスペンスは異質ですね。特にドクターがのっとられてからは、じぶんが息してる感覚もふっとんでました。いつもこれくらいスピード感あってもいいんじゃないかしら、というのはゼータクというものでしょうか^^?
前回がMidnightだったことも忘れてしまう、趣きがガラリと戻った?Turn Leftもこわかったです。Catherineさんの声、すごかったですね。なんでもできる役者さんですね〜。 Davidは「くそーまけないぞ」とか闘志燃やしたんじゃ?
次回が待ち遠しい、でも終わってほしくない、好きなドラマシリーズにつきもののせつなさです。(←とか言う前に、動画サイトにUPしてくれている方に足向けて寝られない立場です。)
過去のシリーズのアーカイブも読みにまいります!
ホント面白かったですよね〜!「Midnight」!
おっしゃる通りすごくテンポがよくてスピード感もあって。最初はドクターと乗客と談話するシークエンスを観ながら、なかなか事件も起こらないし不吉な予兆も出てこないもんだから「今回はマッタリした前置きが長いなぁ」と思ったりもしたんですが、ラストまで観終わった後で振り返ってみたら最初から最後まで全然無駄がないんですよね。
マッタリどころか気がつけば完全にドラマの世界に入り込んでしまって、あっという間の1時間弱でした;
こんなにドキドキしたのは「Blink」以来かもです。もちろん毎回楽しみでドキドキしているんですが、恐怖という意味でのドキドキ感で言えば4thシリーズの中ではダントツでした。
「Turn Left」のCatherineの演技も素晴らしかったですよね♪うんうん。Davidも負けず嫌いなところがあるみたいですしね〜(笑)。
観ていてお互いにいい影響を与え合ってるんだなっていう印象は受けますよね。2人の演技ややり取りを観ていると、やっぱりこのキャスティングは間違ってなかったんだなとしみじみ思ってしまいます。
あと2話。思いっきり
見応えのある最終章になってるといいですね〜。